第5回幹事長をふくちゃんと呼ぶ知恵袋達 「素の声」が鍛える

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藤田直央
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「世話役会」でメンバーの話をメモする福山哲郎(右)=昨年11月、京都市上京区
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 国会議員が有権者に向き合う場には政治の今が詰まっている。衆院選も近づく地元を訪ね歩いた。

 京都・河原町通りの繁華街から少し上がる、参院議員の福山哲郎(58)の事務所。昨年11月上旬の金曜夜、「世話役会」の10人ほどが集まり、東京から新幹線で戻ったばかりの福山を囲んだ。

 福山が京都で国政に挑んだ二十数年前から支える人たちだ。学生の頃通った喫茶店の主人、後輩の印刷会社社長……。野党第1党の立憲民主党幹事長を「ふくちゃん」と呼ぶ。「素の声が出るよ」と70代の主婦が私にささやく。

 政局よりコロナ禍だ。「祇園も宴会がなくなって大変や」「外国人客を当て込んだ民泊がどんどんつぶれとる」。界隈(かいわい)の様子を年配者たちが語る中、50代の男性経営者が思い詰めたように話した。

 「うちでは社員が減給に応じてくれたのに、リストラまでした。持続化給付金をもらって生きながらえてるけど、元々の経営が問題やったんやないかなあ」

 励ます福山。こんなやり取りが国会で糧になる。「自助・共助・公助」を唱える菅義偉首相への初質問で京都の窮状にも言及。「まず自分でと政府が突き放す状況か」と訴え、立憲が提案した支援策の早期実現を求めた。

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参院本会議で菅首相への代表質問に立つ福山=昨年10月

 世話役会の面々が順に話して終盤、60代の建設会社社長の番になった。「怒鳴らなあかんから近くに座る」と言っていたこの男性は野党第1党の針路を問うた。

 「いくら国会の議論で勝って…

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