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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京都は7日、専門家を交えたモニタリング会議を開き、感染状況と医療提供体制の警戒レベルについて、いずれも4段階のうち最も深刻なレベルを維持した。入院患者数が約3千人と非常に高い水準で増加が止まらない現状に、専門家からは「医療提供体制は危機的状況に直面している」とこれまでにない強い言葉が出た。

 会議での報告によると、6日公表時点で警戒レベルを判断するための重要な七つの指標がすべて前週より増加。1日あたりの感染者数(1週間平均)が751人から1029・3人、陽性率(同)が8・4%から14・4%、入院患者数が2274人から3090人、重症患者数が84人から113人となった。

 特に危機感が強く示されたのが、医療提供体制だった。国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は、患者の入院率が変わらず、このペースで新規陽性者数の増加が続いた場合、2週間後を待たずに都が確保した4千床を大幅に超える入院患者が出る可能性があると指摘。「医療提供体制は破綻(はたん)の危機に瀕(ひん)する。実効性の強い対策をただちに行う必要がある」と語った。

 都医師会の猪口正孝副会長は「医療提供体制が危機的状況に直面している。新型コロナ患者の医療と通常の医療との両立に支障が生じている」と語った。さらに冬は脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの入院患者が増加する時期であることを踏まえ、「感染拡大が続けば、他の疾病による重症患者の受け入れが困難になり、多くの命が失われる可能性がある」と訴えた。(長野佑介)