バイデン氏勝利が正式に確定 米連邦議会の投票確認終了

アメリカ大統領選2020

ワシントン=園田耕司
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 米連邦議会の上下両院合同議会は7日未明、大統領選で各州の選挙人の投票結果を確認する作業を終えた。これにより、民主党バイデン次期大統領の勝利と、共和党トランプ大統領の敗北が正式に確定した。審議は6日午後に始まったが、トランプ氏の支持者が議会議事堂に乱入した事件で約6時間にわたって中断した。

 大統領選は、一般有権者の投票結果ではなく、各州に割り当てられた計538人の選挙人の過半数を得た候補が勝利する。昨年11月3日に一般有権者が投票し、それを踏まえて12月14日に選挙人が投票した結果、バイデン氏が306人、トランプ氏が232人の選挙人をそれぞれ獲得し、バイデン氏の勝利が確実となった。連邦議会での確認は、この投票結果を確定させる最後の手続きだった。

 トランプ氏は大統領選で敗北が確実になったあとも、根拠なく「大規模な不正があった」と主張し、各州の共和党関係者に圧力をかけるなどして結果を覆そうとしてきた。合同会議で進行役を務めるペンス副大統領に対しても、投票結果を覆すよう要求した。ただ、ペンス氏は6日、連邦議会議員への書簡で「大統領選の結果を決める権限を持たない」という考えを公式に示し、トランプ氏の要求を拒否した。

 一方、複数の共和党議員はアリゾナ州の選挙結果について異議を申し立てたため、合同会議は一度中断し、上下院がそれぞれ討論を行った。この場で共和党上院トップのマコネル院内総務は「有権者も裁判所も州もすべて意思表示をした。もし我々がそれらすべてを覆せば、我々の共和国に永久に残るダメージを与えるだろう」と強い口調で反対しないように求めた。

 これに対し、トランプ氏に賛同する共和党のクルーズ上院議員は「最近の世論調査をみると、39%の米国人は『大統領選は不正だった』と信じている」と指摘し、「不正選挙」情報を検証するように要求した。この直後にトランプ氏の支持者が乱入し、討論も中断された。

 議事堂内を占拠したトランプ氏の支持者が排除され、午後8時すぎに討論が再開されると、民主党のみならず共和党議員も口々に議事堂乱入を厳しく非難した。トランプ氏の「不正選挙」に同調する一部共和党議員の主張はおとろえ、アリゾナ州をめぐる異議申し立ても否決された。ただ、その後もペンシルベニア州の投票結果をめぐって異議申し立てがあり、同じ手続きが繰り返された。(ワシントン=園田耕司)

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