内陸部に「鬼ケ島公園」? 地名に残された源氏の鬼伝説

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高原敦
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 その名も「鬼ケ島公園」という公園が、愛知県春日井市出川町の住宅街にある。広さは1600平方メートルほど。名前は怖いが、赤鬼や青鬼をかたどった巨大な遊具があり、どことなくユーモラス。だが、海でもないのになぜ鬼ケ島なのか。

 市によると、一帯はかつて田んぼで、1999年までは付近に「鬼ケ島」という字(あざ)があり、地元の希望で公園にその名を付けた。さらに興味深いことに、隣接して「為朝」という字も存在したという。

 鬼と為朝――。連想するのは源為朝(1139~77?)だ。鎌倉幕府を開いた頼朝の叔父で、弓に秀でた荒武者。九州で勢力を誇り鎮西八郎と称した。超人的な伝説が多く、軍記物語「保元物語」や滝沢馬琴の読本「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」では、「鬼」が住む孤島に乗り込む姿が描かれている。

 では為朝は、愛知や春日井に…

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