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 福岡市は行政のデジタル化「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を進める専門人材に、インターネット掲示板「2ちゃんねる」を創設した西村博之氏ら4人を選び、委嘱した。7日にオンラインでの初会合があり、行政手続きのオンライン化に向けた仕組み作りについて話し合った。

 市は昨年11月、DX戦略課を新設。助言役の「DXデザイナー」を募集した。兼業やテレワークも可能なことから、フランス在住の西村氏をはじめ国内外から計45人が応募。西村氏は知人から知らされ「おもしろそうだ」と考えたという。ほかに内閣官房IT総合戦略室の職員やIT企業の役員が選ばれた。

 西村氏は会合で、「役所が複雑なものをつくるのは、どんな間違いも認めないゼロリスクをめざすから」と述べ、DXには試行と改善を繰り返すことが必要と指摘。高島宗一郎市長も「試行の中で皆が利便性を認識するようになれば、リスクへの許容も進む」と同調した。

 西村氏はこれまで、掲示板での書き込みを巡って損害賠償を支払うよう命じる判決を繰り返し受けたが、支払う意思がないと表明してきた。市は「職員としての雇用ではなく、過去の経歴は選考基準でもない」と、委嘱に問題はないとしている。(神野勇人)