伊方原発2号機、廃炉開始 完了まで約40年、課題多く

亀岡龍太
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 四国電力は7日、伊方原発2号機(愛媛県伊方町、出力56・6万キロワット)の廃炉作業に入った。2059年度の完了という約40年の長丁場で、廃炉費用は計約396億円を見込む。地元の愛媛県と伊方町は昨年末、了解の条件として、安全確保と環境保全を最優先▽低レベル放射性廃棄物の処分に責任を持つ▽地元の地域振興対策に特段の配慮をする――などを四電に求めており、課題も多い。

 四電によると、初日の7日は朝から、余熱除去系統の配管に付着している放射性物質を除去して撤去するための準備作業を15人で始めた。配管を囲む保温材を取り外したり、資機材を搬入したりした。作業の様子は、コロナ禍で人の出入りを制限しているとして公開されなかった。

 廃炉作業の工程は4段階。最初の約10年で核燃料の使用済み分316体と未使用分102体を搬出する。次の約15年で原子炉や蒸気発生器などの解体撤去計画をつくり、続く約8年でこれらを解体撤去。最後の約7年で主要建物を取り壊す。作業で出る低レベル放射性廃棄物約3千トンの処分先は未定という。

 1号機(出力56・6万キロワット)も56年度の廃炉完了をめざして作業中。この間、2基の廃炉作業などが並行する。

 2号機の営業運転は1982年3月~2018年5月。廃炉計画は原子力規制委員会が昨年10月に認可した。四電は「地元の知事、町長からの要請項目を着実に実施し、安全確保を最優先に取り組む」としている。(亀岡龍太)