発電会社JERAの経営戦略は? 小野田聡社長に聞く

有料会員記事

聞き手・桜井林太郎
[PR]

 国内の温室効果ガスの1割強を出す発電会社のJERA(ジェラ)が昨年10月、2050年までに国内外の事業で排出される二酸化炭素(CO2)を実質ゼロにすることをめざすと表明した。再生可能エネルギー拡大の切り札とされる洋上風力にも国内外で積極的に展開しようとしている。昨年からはプロ野球セントラル・リーグ公式戦の冠スポンサーにもなり、世間にも少しずつ知られるようになってきた。今後の戦略について、小野田聡社長に聞いた。

 ――「50年カーボンニュートラル」を菅義偉首相より先に打ち出した。

 「けっこう前から(地球温暖化対策の)パリ協定にどう向き合うか、JERAとしての姿勢を考えていた。JERAは、日本の火力発電設備の半分、発電量では3分の1を占め、脱炭素をリードしていく責任がある。昔から脱炭素社会に向かっていく必要があると言ってきたが、今回、その具体的な中身をロードマップとして示した。タイミングはたまたま総理の発言のちょっと直前になっただけで、総理の発言は私どもとして非常にありがたく、心強かった」

 ――脱炭素に向け、まずは石炭火力発電の燃料をアンモニアに代替していく。

 「アンモニアを混ぜる実験を大型ボイラーで実証することを碧南火力発電所(愛知県)で始める。バーナー試験は電力中央研究所やIHIが研究を進め、アンモニアがうまく燃えることはわかっており、大型ボイラーでもできると思うが、どれぐらいの量を燃やせるのかが課題。例えば、燃焼ガスの中で(大気汚染物質の)NOxがどのように振る舞うか、やってみないとわからない部分がある。感覚的にはアンモニアの割合が20%ぐらいであれば、いまの石炭火力発電所の脱硝装置で、NOxを増やさず、燃焼ができるとの見込みを持っている。混焼率を増やしていくと脱硝装置の触媒を積み増す必要が出てくるかもしれない」

 ――石炭火力を使い続けることには根強い批判もあるが。

 「脱炭素=脱化石燃料とは限…

この記事は有料会員記事です。残り2370文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る!】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら