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 2020年に倒産した介護事業所は前年より7件増えて118件となり、過去最多を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大によって重症化しやすい高齢者が利用を控えたことなどが影響したとみられる。民間調査会社・東京商工リサーチが8日、公表した。

 介護事業所の倒産はこれまで、17年と19年の111件が最高だった。20年の事業種別では「訪問介護」が最も多い56件、次いでデイサービスを含む「通所・短期入所介護」が38件だった。もともと人手不足などで経営環境は厳しく、倒産が増える傾向にあったが、新型コロナによる利用控えや事業所の利用制限が追い打ちとなった可能性がある。

 また、自主的に休業や廃業をした介護事業所は20年1~10月で406件で、過去最多だった18年の445件を超えるペースで推移しているという。

 東京商工リサーチは、「緊急事態宣言の発令で利用控えが長期化する恐れがあり、感染防止策の強化による費用負担も経営を圧迫しかねない」と指摘。コロナ禍の収束も見通せず、21年も倒産は増える可能性が高いとしている。(山本恭介)