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 北陸地方に強い寒気が流れ込んだ影響で、8日は富山県内全域も大雪となった。富山、高岡両市で24時間の降雪量が観測史上最多となり、けが人が出たほか、路面電車が動けなくなるなど、交通機関にも大きな影響が出た。富山地方気象台は10日午前にかけて、平地でも山間部並みの大雪になると予想し、警戒を呼びかけている。

 早朝から雪が降り積もった富山市中心部。富山駅前の路面電車の停留場では、複数の車両が連なって足止めされる事態に。職員が除雪作業に追われ、南富山―富山大学前間が午前7時半ごろから約1時間半にわたって運休した。その後も雪は途切れず、運転を見合わせたり取りやめたりした。

 同気象台によると、積雪の深さ(8日午後6時までの最大値)は、同市猪谷で89センチ、同市中心部で84センチ。朝日町(86センチ)と氷見市(67センチ)では平年の7倍超の深さになった。また、24時間の降雪量は、高岡市伏木で8日午後4時までに69センチ、富山市中心部で同3時までに65センチと、いずれも観測史上最多を記録した。

 県庁では午後から緊急の連絡会議が開かれ、同気象台の担当者が10日午前にかけて平地でも降雪量が60~80センチになるとの予想を示し、「除雪が困難になり、交通障害が発生する可能性がある」と警戒を呼びかけた。県によると、8日午後6時時点で雪によるけが人は1人。自宅で雪下ろし中だった黒部市の70代男性が屋根から落ちて軽傷を負ったという。

 中日本高速道路によると、10日ごろにかけて北陸自動車道など管内の高速道路で通行止めの可能性があるとして、不要不急の利用を控え、やむを得ず利用する際には冬用タイヤとタイヤチェーンを着用するよう呼びかけている。

 また、融雪装置の稼働に伴い、県は8日、地下水位が基準を下回る状態が続く恐れがあるとして、富山市に「地下水位低下注意報」を出した。注意報が出るのは、2018年12月にこの仕組みが始まってから初めて。県は、地下水の利用者に節水を呼びかけている。(竹田和博)

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