「2週間後には病床なくなる」 関西でも医療現場は切迫

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西田有里、白見はる菜、矢島大輔 安井健悟、西尾邦明 杉浦奈実、川田惇史、山中由睦 笹川翔平
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 首都圏4都県に続いて、関西の3府県も8日、政府に緊急事態宣言を要請することを決めた。年が明けても収束の兆しが見えないコロナ禍に、飲食店や企業関係者からは嘆きや不安が聞かれた一方、医療従事者は「国民全員がコロナに立ち向かう意識を持って」と訴えた。

「祇園のネームバリュー通じない」と嘆き

 営業時間の短縮要請には慎重な立場だった兵庫県。ところが緊急事態宣言に先行して、12日から神戸市などで酒類を提供する飲食店やカラオケ店に、午後9時までの営業にするよう求めると一転して決めた。

 「『会食を控えて』と呼びかけながらも時短要請をしない。兵庫県はちゅうぶらりんな状態だった。要請が出るのは仕方ない」

 こう語るのは神戸・三宮で「KITCHEN&SHOT BAR地下堂」を営む三浦友行さん(45)。送別会シーズンの3月までに収束するのを期待して要請に応じるつもりだ。

 だが、見通しは明るくはない。昨春の時短営業要請に応じたときはランチ営業や弁当販売に力を入れたが、その約1カ月半の売り上げは前年同時期に比べて6割減。忘年会を当て込んだ12月も、貸し切り予約は1件のみに。「ルール内でどう生き延びるか知恵を絞るだけ。でも生活は全く成り立たなくなるかも……」

 神戸・元町で「Toliuo(トリウオ)」など居酒屋2店舗を営む木村真也さん(53)も、「また要請が出て正直困惑している」とこぼす。前回の時短営業で売り上げは前年同時期の2割まで落ち込み、3店舗あったうちの1店舗を閉じた。

 一方、京都府は酒類を提供する京都市内の飲食店などを対象にした午後9時までの時短要請を2月7日まで延長することを決定。ミシュランガイドにも載ったことがある京都・祇園のギョーザ店「歩兵」はこれまでの時短営業の影響で、来店客は例年の半分以下に減ったという。店長の西林巧さん(42)は「祇園のネームバリューが通じなくなっている。時短営業の延長は覚悟していたが、とどめを刺された思いだ」。

 一方、大阪市北区と中央区では、11月末から午後9時までの時短要請が3度も延長された。今回の要請では閉店時間がさらに1時間早くなるとみられている。同区のビジネス街・北浜の薬品卸会社に勤める男性社員(26)は「これで週末に飲みに行くこともなくなる」と話した。9月に入社したが歓迎会も忘年会もない。「同僚との距離がなかなか縮まりません」

 北浜近くの沖縄料理「ソーキ家」では、12月の客は例年と比べて8割ほど減ったという。仕事終わりの会社員は午後7~8時からの来店が多い。店主の澤岻(たくし)努さん(45)は「キツイとしか言葉が出てこない」と嘆いた。(西田有里、白見はる菜、矢島大輔)

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