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 カナダのトルドー首相は8日、米ワシントンの連邦議会議事堂で起きた暴動について、トランプ米大統領が「扇動した」と指摘した。米国を最大の同盟国と呼ぶトルドー氏が、これほど強く批判するのは異例で、国際社会におけるトランプ氏の孤立化がより鮮明になったといえそうだ。

 トルドー氏はオタワで開いた会見で「今週、ワシントンで起きた件から話を始めたい」と述べ、手元のメモに目を落としながら語り始めた。暴動について「乱暴な暴徒による民主主義への攻撃であり、現職の大統領や他の政治家が扇動した」と主張。トランプ氏に責任があると示唆した。

 その上で、「(選挙で)負けた側は潔く敗北を認め、双方が共通の利益のために協力する政治システムの維持が、民主主義の真の成果だ」と指摘。かたくなに負けを認めないトランプ氏を非難するとともに、「政治家の言葉は個人の行動や制度に影響を与える」といさめた。

 トランプ氏は6日の暴動の直前、「我々は決して敗北を認めない。そんなことは決して起こらない」と演説。「議会議事堂まで歩き、共和党の議員に誇りと大胆さを与えてやろう。米国を取り戻すのに必要だ」と支持者をあおっていた。(ニューヨーク=藤原学思)