千代田区長が退任の意向 マンション問題「関係はない」

大山稜
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 東京都千代田区の石川雅己区長(79)が8日、1月31日投開票の区長選に立候補せず、今季限りで退任する意向を表明した。自身のマンション購入問題について「退任との関係はない」とした。

 現在5期目の石川氏は、記者団の取材には応じず、書面で「コロナの時代に合わせた新しい暮らし方や働き方が求められ、これからの区政のかじ取りを次の世代に委ねていくことが正しい判断であると決断した」などとコメントした。後継指名の有無は明らかにしていない。

 都福祉局長などを経て2001年に初当選。02年には罰則付きの路上喫煙防止条例を全国で初めて制定している。17年に小池百合子知事の支援を受け、5選を果たした。

 だが20年には、高級マンション購入をめぐる問題が浮上。一般には販売されない区内物件の一室を優先購入していたことで、区議会の百条委員会で調査を受けた。その際に自身への刑事告発方針を議決した区議会に対して解散通知を提出する事態に発展(その後、取り下げ)。区議側との対立が深まるなか、前年度の会計決算を議会で不認定とされたこともあった。

 新型コロナウイルス対策では、区民に一律12万円を支給する区独自の支援策で話題を呼んだ。

 区長選には現在、自民、公明が推薦する元区議・早尾恭一氏(59)と、印刷会社役員の五十嵐朝青氏(45)がいずれも無所属で立候補を表明している。(大山稜)