サッカー男女の日本代表監督が語る 五輪金への道のり

構成・吉田純哉 構成・勝見壮史
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 サッカー男女の日本代表監督が2021年の抱負を語った。日本代表と東京五輪代表を兼任する森保一監督(52)と、女子代表(なでしこジャパン)の高倉麻子監督(52)。コロナ禍に見舞われた昨年を振り返るとともに、今夏に延期となった東京五輪での金メダル獲得を誓った。

日本・東京五輪代表の森保一監督「こんなにも成長するんだ」

 昨年コロナ禍で自宅待機していたときには、来たるべき日に向けてエネルギーを充電しようと考えていました。色んな方の本を読んで、気づきもありました。

 元日本代表監督の岡田武史さんの本からは、日本人が勝つためにすべきことを確認しました。プロ野球巨人の原辰徳監督は「団体スポーツではうまい選手よりも強い選手が必要だ」と書かれていて、まさにそうだと。マージャン界で20年無敗と語られる桜井章一さんと将棋の羽生善治九段からは、重圧のなかで冷静さを保つ心構えを学びました。

 Jリーグも海外も日程が厳しかった。試合に出続けた選手はこんなに成長するんだ、と感心させられた。国内組はフル代表に呼べなかったが、リストに挙がった新顔は3人はいます。J1で優勝した川崎では、原則24歳以下の東京五輪世代である三笘、田中、旗手という若手も伸びた。

 東京五輪が延期になり、選手は1年間大きな経験を積んでから大会に臨める。昨年のフル代表活動にも、五輪世代の選手を7人招集できた。与えられた状況のなかで、間違いなく前進できている。金メダルという目標をつかむために準備していきたい。(構成・吉田純哉)

なでしこジャパン高倉麻子監督「デコボコがピカピカに」

 デコボコしていたのが、きれいな丸になって、ピカピカしてきた。代表チームはいま、そんな印象です。

 昨年、色々な方のご尽力のおかげで10月から活動を再開し、11月を含め2回の合宿を行えました。選手たちは、どんだけ楽しいんだろうっていうぐらい明るくて。サッカーができる喜びや、あふれ出る熱。今まで持っているのに出し切れていなかったものを、感じることができました。

 今年は新しいプロリーグ「WEリーグ」が秋に始まるという絶好のタイミングで、東京五輪まで月1回のペースで活動ができます。選手がチームを動かすようになれば、チームは強い。完成度はより高くなると、大いに期待しています。

 2021年はワールドカップ初優勝から10年。「あの盛り上がりはもうないでしょ?」と言われることもある。いまの選手たちは難しい立場だと思います。

 でも、自国開催の五輪で金メダルを取れれば、それ以上の盛り上がりになるかもしれない。11年に追いつく、超えるという意味ではその舞台を用意してもらっている。選手たちとそのことを確認して、もう一度、女子サッカーの波を持ってきたいと思っています。(構成・勝見壮史)