フェミニズム専門書店、世田谷区代田に14日オープン

伊藤恵里奈
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 目指すのは、女性たちが本音を語り合い、つながり、元気になれる場所。古今東西のフェミニズムに関する本を集めた専門書店「エトセトラブックス」が14日、東京都世田谷区代田にオープンする。

 京王井の頭線新代田駅から徒歩1分。道路に面した側が一面ガラス張りで、明るい雰囲気の店だ。女性の地位向上や男女格差の是正、男女同権論などフェミニズムに関する幅広い本を手がける、店と同じ名前の出版社が運営する。

 同社の看板雑誌「エトセトラ」が入り口近くの目立つ場所に。「身近なテーマからフェミニズムを考える」という方針を掲げ、2019年5月からこれまで4号刊行されている。

 「コンビニからエロ本がなくなる日」を考えた号や、1990年代にテレビ番組で人気を博したフェミニストの田嶋陽子さんの功績を特集する号などを出してきた。

 店長の寺島さやかさん(35)は、独自の品ぞろえや読者向けイベントで人気の下北沢の書店「B&B」などで、女性作家の作品を集めた棚を文学コーナーにつくるなど実績を積んできた。「彼女の棚のファンだった」というエトセトラブックス社代表の松尾亜紀子さんがスカウトした。

 性にまつわる話や家族間の問題、労働、歴史、女性運動など様々なテーマの本が書棚にそろい、「女性が直面する困難は社会全体の問題だ」というメッセージが伝わってくる。絵本や漫画、海外の出版社の本も。「花婿学校」は、評論家の樋口恵子さんらがあるべき男性像を男性に説いた90年の作品だ。

 寺島さんは「私は、家庭や社会で生きづらさに直面し、フェミニズムに出会い救われた。ここから発信する言葉や行為で女性たちとつながり、力づけることができれば。そのプラスのエネルギーが社会に良い影響をもたらすと信じています」と語る。

 昨年暮れに3日間限定でプレオープンした。訪れた人たちから「こんな場所を待っていました」と声をかけられ、約350冊が売れたという。

 木金土曜の正午~午後8時に開店するが、新型コロナウイルスの影響で変更があり得る。問い合わせはメール(shop@etcbooks.co.jpメールする)へ。(伊藤恵里奈)