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 新型コロナウイルスの「第3波」で心配される医療従事者の人材不足に備え、山梨県看護協会が「潜在看護職」らにメールや電話で復職を働きかけている。復帰の不安を解消してもらおうと、感染症対策を学べるDVDも作成した。

 看護師免許があっても働いていない未就業者が潜在看護職。協会によれば、県内には昨年12月時点で約560人おり、うち65歳以下が約460人いる。春以降、軽症・無症状者用の宿泊施設や保健所などに約20人を紹介してきたという。

 しかし、第3波の感染拡大が続けば、医療機関の人手不足はさらに進む。実際に復職できる人材を確保するため、12月上旬からメールアドレスを登録している約290人に対し、復職への協力を呼びかけ、電話での要請も始めた。

 ただ、この時点で協力できそうな人は10人ほどだった。高野和美・ナースセンター部長は「子育てや介護などのために一時的に離れている人が多く、感染への不安などもあって、なかなか確保が難しい」と打ち明ける。

 スムーズな復職に向け、協会では感染症対策の基本を学べるDVDをつくった。消毒や防護具の着脱方法のほか、感染エリアを区分けするゾーニングの作り方、ごみの出し方まで、実践的な内容だ。

 「院内感染を防ぐため、現場ではさまざまな工夫をしている。潜在看護職の人に、『ここまでやれば大丈夫』と安心してもらえるような内容。不安を払拭(ふっしょく)してもらい、一人でも多くの人に復帰してほしい」

 協会は当面、20~30人の人材確保をめざしており、DVDを希望者に配布していく。問い合わせは協会のナースセンター(055・226・0110)へ。(永沼仁)

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