着物姿の成人式、日系ペルー人「うれしい」 神父ら企画

土屋香乃子
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 神奈川県内外に住む日系ペルー人の新成人らのために9日、有志が鎌倉大仏殿高徳院(鎌倉市)で成人式を開いた。集まった7人の新成人らは、感染対策に気をつけながら写真を撮ったり、談笑したりして楽しんだ。

 集まったのは、愛川町や大和市など、県内外に住む日系ペルー人の女性で新成人6人と20代1人。県内の日系人を支援するカトリック横浜教区司祭の山口道孝神父(63)が中心となって企画した。着物や足袋、草履などは知人のつてで無料で借りたり、寄付を受けたりした。着付けのスタッフやカメラマンもすべてボランティアだ。

 山口神父は新型コロナウイルスの影響で困窮する日系人のため、初めて緊急事態宣言が出た昨年春から食糧支援をしたり、生活相談に乗ったりしてきた。その中で子どもの成人を祝うことが難しい家庭があると知り、式を企画したという。

 厚木市に住む大学2年の女性(20)は、両親と3人暮らし。新型コロナの影響で収入が減り、工場勤務の両親は残業を増やしているという。「着物を買う余裕はないけれど、小さい頃からずっと着てみたかった。私もうれしいし、親も喜んでいると思う」と笑顔を見せた。(土屋香乃子)