【動画】北陸道で立ち往生続く 雪に埋もれながらビスケット配る=井手さゆり撮影
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 北陸地方で降り続く大雪の影響で、福井県内の北陸自動車道では、10日午前11時時点で千台以上の車が立ち往生している。解消のめどは立っておらず、車中で過ごすドライバーたちにも疲労が募っている。

 北陸自動車道で名古屋市から金沢市の実家に向かっていた会社員男性(33)は、9日午後7時半ごろから、丸岡インターチェンジ(IC)の手前約3キロの地点で足止めされた。

 10日午前10時ごろ、朝日新聞の電話取材に「すでに15時間ほど止まっている。1、2時間は覚悟していたが、ここまで続くとは思わなかった」と疲れた様子で話した。

 車に載せていたスコップで前後の雪かきをし、周囲の車にも貸しているという。男性は「満タンにしていたガソリンも半分ほどになり、朝からエンジンを切った。いつ解消するか情報がなく、見通しも立たないのが不安だ」と話した。

 フットサルチームに所属する福井県坂井市の会社員女性(18)は、試合があった神戸市から坂井市へチームの貸し切りバスで帰る途中、丸岡ICの手前で9日夜からバスが動かなくなった。

 女性は「9日夕方に食事はサービスエリアで取ったが、車内にあるのはチョコレートやアメなど菓子だけ。車内にトイレがないので困っています」。

 坂井市のトラック運転手、坂下吉太郎さん(52)は、9日午後6時ごろに丸岡ICから2キロほどの地点で立ち往生に巻き込まれた。福井県敦賀市内のスーパーに生鮮食品などの食材を運び、坂井市内の会社に戻る途中だったという。

 物流を止めるわけにはいかないと何とか積み荷を届けたが、立ち往生に巻き込まれることも見越して帰路のサービスエリアで1日分の弁当やパン、水などを買いこんでいた。

 それでも「もう食べ尽くしてしまった。もっと買っておけばよかった」。水やジュースを飲みながら空腹をしのいでいるという。

 3年前に福井県が大雪に見舞われた際に立ち往生を経験した同僚は、自宅に帰るまで丸2日かかったと話していたという。「11日の昼ごろには帰れるかな。やることもないし、気長に車が動くのを待ちます」(笹川翔平、川本裕司、遠藤隆史