米保守層に人気のSNS、一時停止へ 過激な投稿が継続

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 米保守層の間で人気を集めている新興SNS「パーラー」が当面、停止することになった。投稿内容への懸念が広がるなか、アマゾンがパーラーへのサーバー提供をやめるためだ。パーラーのジョン・メイツ最高経営責任者(CEO)は9日、「最大で1週間にわたり、サービスを利用できなくなる可能性がある」とパーラーに投稿した。

 パーラーをめぐっては、グーグルとアップルも、アプリの配信サービスを取りやめている。トランプ大統領の支持者が6日に連邦議会議事堂に乱入した事件を機に、SNSでの投稿に対するIT企業の厳しい姿勢が顕著となっている。

 パーラーは2018年の創業で、ツイッターと似た機能のサービスだ。「世界最高の表現の自由のプラットフォーム」がうたい文句で、投稿内容への規制が少なく、議事堂乱入事件の後も過激な投稿が続いている。ツイッター社が8日、トランプ氏のアカウントを「永久停止」にした後は、保守系のFOXニュースのキャスターらがパーラーへの移行を呼びかけ、ダウンロードが急増していた。

 こうしたなか、グーグルは8日、「暴力を誘発する投稿が続いている」として、自社の配信サービスを通じたパーラーのアプリのダウンロードを停止。アップルも同様にアプリの配信を中断した。メイツ氏は9日、アマゾンが10日夜にサーバー提供を停止すると明かした。

 メイツ氏によると、サーバーをアマゾンのクラウド事業部門「AWS」から別の会社に移すまで「最大で1週間は、ネット上でパーラーは使えなくなる可能性がある」という。投稿では「ネット上から表現の自由を完全に取り去ろうとするものだ。巨大IT企業による連携された攻撃で、市場での競争をなくそうとするものだ」と反発した。(サンフランシスコ=尾形聡彦