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 成人の日を前に10日、群馬県内の29市町村で成人式が開かれた。コロナ禍で迎える初の式典で、各自治体は「密」にならないよう複数回に分けたり、時間を短縮したりして感染対策に苦心した。

 前橋市の式典は「ヤマダグリーンドーム前橋」で午前と午後の2回に分けた。1回あたりの参加者を減らし、1席ずつ間隔を空けた。当初予定したダンスライブは見送り、ビデオ上映を含め式典を50分ほどに短縮した。

 市内の専門学校に通う斎藤颯太さんは、栄養士として県内の給食会社にこの春就職する。「病院や福祉施設に給食するので、社会人として緊張感をもって仕事をしていきたい」。栃木県内の大学の看護学部で学ぶ茂木理沙さんは「(感染の)不安はあり、直前まで出席を迷った。でも久しぶりに友達と会えて良かった。卒業後は医療従事者として地元に戻って貢献したい」と話した。

 高崎市は、合併前の旧7市町村ごとの開催は例年通り。ただ、例年は約2千人が1度に集まって超満員となることが多かった群馬音楽センターの会場を3部制に。旧市の中学出身者を550~660人の3グループに分け、参加者同士の距離を取るようにした。

 神奈川県内の大学で学ぶ横山紗友里さんは「感染者が増えて不安はありましたが、対策をしつつ友達と会えたので楽しかった。目標は地元の公務員。高崎の魅力を伝えていきたい」と語った。学生の新後閑(しごか)あやとさんは「コロナはちょっと怖いけど、友達と会えたのが一番。就職難なので、頑張って就職を目指します」と話した。

 県によると、県内の新成人は2万662人で、記録が残る中で過去2番目に少ない。太田市は1都3県に緊急事態宣言が出たことを受けて急きょ中止し、草津、下仁田、甘楽の3町が延期、上野、嬬恋の2村は夏までに開く予定だ。(遠藤雄二)

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