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 農地でつくった電力と農産物を使い、来客をもてなす農家カフェ「シエスタ」が9日、神奈川県小田原市成田にオープンした。作物を栽培する農地で太陽光発電にも取り組む合同会社「小田原かなごてファーム」が運営。食とエネルギーを組み合わせ、地産地消の活動の拠点にするという。

 同社は、野菜や米を生産しながら農地上の太陽光パネルで発電する「ソーラーシェアリング」を小田原市内2カ所で実施してきた。

 さらに、同市曽比の耕作放棄地に発電容量約78キロワットの設備をつくった。2月上旬から再生可能エネルギーを扱う電力会社に売電し、一部を既存の送電線を経てカフェに供給。調理と冷蔵庫やエアコンなどに利用する。

 カフェの主な食材は、同社がソーラーシェアリングを実施している農地で採れた野菜や県西地域の産品。9日の「本日のプレート」は鶏の照り焼きに里芋とレンコンやミカンの皮を添えた。シェフの春成太一郎さん(44)は「里芋の唐揚げもお勧めです。南足柄でのびのびと放牧された豚の肉も調理します」。市内と松田町産ミカンの濃厚なジュースも飲める。

 代表社員の小山田大和さん(41)は「小田原での地産地消が足柄平野に広がりつつある。農地で作った農作物と電気を自家消費する仕組みを、食とエネルギーの自給モデルとして全国に広げたい」と話した。

 カフェは国道255号の成田交差点から北へ約100メートル。午前11時~午後5時に営業。夜は予約制。不定休。問い合わせは小山田さん(090・7008・4455)へ。(村野英一)

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