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 再び発出された緊急事態宣言の中、大相撲初場所が始まりました。しかし、新型コロナウイルスの影響を色濃く受け、65人もの力士が休場するという事態に。角界の裏舞台を描きます。

 2020年5月13日午前0時半。新型コロナウイルスが、1人の若い力士の命を奪った。

 三段目力士だった勝武士(しょうぶし)(当時28)=本名・末武清孝。中学を卒業後に高田川部屋に入門し、07年春場所で初土俵を踏んだ。身長165センチ、体重110キロの小兵だったが、愚直な押し相撲で、懸命に土俵を務めていた。

 大相撲は、本場所の合間に地方巡業を行う。太鼓の打ち分けや横綱の綱締めの実演など、本場所とは異なる楽しみがある。出し物の一つが、「初(しょ)っ切り」という幕下以下の力士が土俵で演じる見せ物だ。相撲の禁じ手をコント風に紹介、会場を大いに笑わせる。勝武士は、この初っ切りを演じる人気力士だった。

 4月上旬に38度台の高熱に襲われた。緊急事態宣言が出る直前で、当時、都内の医療態勢は逼迫(ひっぱく)し始めていた。

 高田川親方(元関脇安芸乃島)…

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