病床逼迫、勢い増す新規感染「重症医療は破綻している」

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月舘彩子、阿部彰芳、編集委員・辻外記子
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 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、医療機関の病床(ベッド)の逼迫(ひっぱく)の度合いは日に日に厳しさを増している。入院が必要な人を受け入れることが難しくなり、人工呼吸器をめぐる治療の選別が始まっている地域もある。専門家は、今後さらに死者が増えるペースが速まると懸念している。

 「薬物治療をしても回復しない場合、人工呼吸器をつけないまま、『最期のとき』を待っている人もいる」。新型コロナに感染した重症患者らを診る埼玉医大総合医療センター(埼玉県川越市)の感染症内科医、岡秀昭教授はこう話す。

 同病院で岡さんが管理している新型コロナ患者用の病床は、中等症・軽症用が23床、重症用の集中治療室(ICU)が4床。昨秋以降の「第3波」に入り、入院してくる患者は高齢者や持病のある人がほとんどになった。昨年12月以降、重症の患者が急増。年末年始には4床を超え、中等症・軽症用のベッドを転用する形で7人の重症患者を受け入れていた。いまも同様の状況が続く。

 人工呼吸器を使うために必要なスタッフ数が十分にいないため、安全に治療するためには、これ以上の受け入れが難しい。「症状が悪化した高齢者の転院を受け入れる段階で、そこまでの治療を希望しないという意思を表明している人を受け入れている。もう、そういうトリアージは現場で行われている」と話す。

 トリアージは医療資源が限ら…

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