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 宮崎県小林市が出資している自治体新電力会社「グリーンシティこばやし」が、市に1200万円を寄付した。市は10人乗りのコミュニティーバス2台の購入費に充てる。

 同社と市によると、同社は電力小売業を通じて電気の地産地消や再生可能エネルギーの普及などを目指し、2017年3月に設立された。資本金は2千万円で、うち9割の1800万円を市が出資している。事業の利益を「まちづくり」に還元して地方創生の一翼を担うのも大きな目的。県内では唯一の自治体新電力会社だという。

 電力を売り買いする市場である日本卸電力取引所(JEPX)で電力を調達し、19年8月に公共施設に電力供給を開始。同年10月に民間事業者、20年4月に一般家庭に供給を始めた。

 20年12月現在、約420件の契約がある。20年の決算見込みは約1億9千万円で、経常利益は約3500万円に上る見通し。このため市に1200万円を寄付することになった。今回が初の寄付で、今後も利益剰余金が出れば寄付という形で市へ還元する方針。

 市役所で昨年12月にあった寄付金贈呈式で同社の前田喜輝社長は「今年は電気の仕入れが安くできて、当初の計画通りに推移した。会社設立の趣旨に沿って寄付をします」と述べた。寄付金の目録を受け取った宮原義久市長は「一段と厳しさを増す財政状況で、今回の寄付は大変貴重。市民の皆様に還元できる事業に充てる」と話した。(神谷裕司)

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