寒中水泳、よーゆこーれ 16歳「引き締まりました」

佐々木洋輔
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 江戸時代に津市で生まれた古式泳法「観海(かんかい)流」の寒中水泳が11日、津市津興の阿漕浦(あこぎうら)海岸であった。新春恒例の行事には、16~69歳の男性7人が参加。「よーゆこーれ」と威勢のいいかけ声を上げながら、50メートルほど海を泳いだ。

 泳ぎ方の保全に取り組むグループ「泅水(しょうすい)術観海流」によると、この泳法は1853年(嘉永6)年に津藩に正式採用された。平泳ぎを基本とし、長距離を泳いでも疲労が少ないのが特徴という。

 この日、津市の日中の最高気温は7度。メンバーは準備体操の後、堂々と海に入水した。約10分かけて沖を一回りすると、観客から拍手が起こった。

 例年は基本の泳法のほか、敵の矢を払いのける泳法を披露したり、立ち泳ぎで書道をしたりするが、今年はコロナ禍のため、「見せる技」の披露は控えた。

 最年少で参加した岡航平さん(16)は「今年は格段に寒かったですが、気持ちが引き締まりました。いい年になるよう思いを込めて泳ぎました」と話した。(佐々木洋輔)