鉄壁黒ジャージー、早大圧倒 新風吹き込んだ天理大

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佐藤祐生
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(11日、全国大学ラグビー選手権決勝 天理大55―28早大)

 試合の入りから違った。黒いジャージーの選手たちが激しくぶつかっていく。開始早々の敵陣深くで天理大のロック、モアラが相手を押し戻すように突進し、球を奪う。前半3分のCTB市川の先制トライへつなげた。

 さらにプロップ小鍛治らの激しいタックルが早大を乱す。反則を起点にPKなどで攻め込み、モアラが数人がかりの防御を破って次のトライを決めたのは7分後だった。

 1年前の準決勝は14―52で敗れた。早大のプレッシャーに屈し、ミスを連発した末の大敗だった。その再戦。重圧をかけていたのは、明らかに天理大だった。「防御からペースをつかみ、攻撃につなげる」(小松監督)という理想通りに圧倒していった。

 経験値の高さが、下支えした。全国的なコロナ禍に加え、部内で集団感染が起きたこともあり、この1年の実戦機会は少なかった。ただ、1年時からレギュラーのSO松永、SH藤原、CTBフィフィタを筆頭に、下級生から試合に出ていた選手が多い。留学生の突進力だけでなく、小鍛治らのフィジカルは鍛え抜かれていた。パスやキックなど築き上げた信頼関係は攻撃の幅を広げた。

 「走って、タックルしてすぐに起き上がり、学生たちが実力を発揮してくれた」と小松監督。早大の優勝は歴代最多16度。準決勝で破った明大は13度。関西の雄が、大学ラグビー界に新たな風を吹き込んだ。(佐藤祐生)

低迷期、乗り越えて

 天理大が3度目の決勝の舞台で悲願を遂げ、関西勢では同志社大以来、36大会ぶりの大学日本一になった。天理大ラグビー部とは。

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