神奈川県内の成人式も分散開催 オンライン配信も

新型コロナウイルス

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 県内各地で11日、成人式が開かれた。新型コロナウイルス対策のため、各自治体は分散開催やオンライン配信など工夫を凝らした。

 とどろきアリーナ(川崎市中原区)で開かれた川崎市の成人式は「密」を避けるため、3回に分けて行われた。参加者は計3716人で、2回に分けていた昨年より2698人減った。

 サポーターとして運営にかかわった川崎区の大学2年、後藤和香奈さん(20)は「(メッセージ動画など)短期間でつくったものではないので、無事に終えられてほっとした」と話した。この日は同窓会などはなく、家族で祝うという。

 市は会場入り口に体温を測るカメラを5台置き、参加者には感染者が出た場合に備えて事前に連絡先を登録させた。前日まで中止も話題に上ったが、「一生に一度のイベント。会場内の対策はできている」として開催に踏み切った。担当者によると、批判や支持の電話などが1日に数十件あったという。会場の外では式典に参加しない新成人らも押しかけてごった返した。市職員らは式典後に同窓会などを開かないよう呼びかけていた。

 急きょオンライン開催となった厚木市。新成人が集まるはずだった市文化会館大ホールで晴れ着姿の実行委員5人が壇上で生配信に臨んだ。約1400席の会場はがらんとしていた。

 実行委は、集まった新成人が喜び合う姿を思い描いて昨年6月から準備を続けてきた。委員長の塩川将鷹さん(20)は「一緒に成人式を迎えたいと直前まで準備を進めていた」と悔しさをにじませつつも、「人とのつながり、1秒1秒を大切に、これからの人生を歩んでいくことを誓う」と力強くあいさつした。

 中学3年当時の恩師らによるビデオレターは、実行委員が各校を回って撮影した。副委員長の菅みのりさん(20)は、母校で再会した先生に「準備ができることは幸せなこと。感謝しなさい」と言われたという。「今あることを最大限楽しもうと納得できた」

 40分余りのオンライン開催を終え、塩川さんは「全部出せた。よかった」。菅さんも「600人以上が生配信を見てくれた。予想よりずっと多くて、とてもうれしい」と笑顔だった。

 横浜市の会場の一つ、パシフィコ横浜ノース(西区)近くのホテルに振り袖販売・レンタル業者らが設けた支度会場では、早朝から新成人の女性らが順番に着付けやメイクをしてもらっていた。約270人の着付けをした「一蔵(いちくら)」は感染防止のため入室人数を制限して仕切りを設けた。メイク用具は1人ずつ配り、使い回ししないようにした。

 着付けをしてもらった中区の宮田実奈さん(20)の母、江美さん(48)は「コロナが心配で参加させるかどうか悩んだりもしたが、人生一度のことなので経験させてあげたかった」と話した。

 県によると、今年度の県内の新成人は前年度より976人減り、9万535人(男性4万6492人、女性4万4043人)だった。

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