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 11日、埼玉スタジアムであった第99回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦。山梨県代表の山梨学院はPK戦までもつれる激闘の末、11年ぶり2度目の優勝を果たし、全国3962校の頂点に立った。甲府市内の応援会場は歓喜に沸いた。

 準々決勝までは保護者や学校関係者に限り、試合会場で観戦できた。コロナ禍でその後、埼玉県を含む1都3県に緊急事態宣言が出て、大会は準決勝から無観客開催。この日はサッカーやチアリーダーの各部員、応援団員ら約160人が学校のホールで画面越しに選手らへエールを送った。

 前半12分、MF広沢灯喜選手の先制ゴールが決まると、ホール内は大きな拍手に包まれた。リードのまま、後半へ。しかし、対戦相手の青森山田の攻撃ペースに飲まれ、12分と18分にそれぞれシュートを決められ、逆転を許した。その後、33分にFW野田武瑠選手のゴールで2―2の同点。シーソーゲームのまま延長戦でも決着がつかず、準決勝に続くPK戦へもつれ込むと、部員らは「絶対いける」と手を合わせて見守った。

 GK熊倉匠主将の好セーブで相手の青森山田は4人目までに2人が失敗。山梨学院は4人目のMF谷口航大選手まで連続ゴールを決めた。PK戦の決着がついた瞬間、部員らはガッツポーズをしたり抱き合ったり。喜びを爆発させた。

 後半に同点の2点目を決めた野田武瑠選手の弟でDF野田駿人選手(1年)は興奮を隠さなかった。「試合前、『決めたい』とLINEで言っていた。その通りになってすごい」

 最前列で試合を見守ったFW田宮奏選手(3年)はGK熊倉匠主将と仲が良いといい、「絶対に相手のシュートを止めてくれると信じていた」とうれし涙を流した。(玉木祥子)

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