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 千葉県柏市立手賀東小学校5年、ヴァイフウィンクル・リアム漸(ぜん)さん(11)が、通学時に忘れ物をしない「未来のランドセル」を発明した。教科書などにつけたICタグをランドセル側のスキャナーで読み取り、忘れ物がないか音声と画像で教えてくれる。全日本学生児童発明くふう展で特許庁長官賞を受賞した。

 IT関連の仕事をするオランダ人の父の影響もあって、小さいころからパソコンや工作が好きだった。3年生の夏休みには、自分でプログラミングをして「ねこのマシン」を製作。猫の頭の上の4本の棒を手で倒すと、猫の前脚が伸びて元に戻す。手で倒すスピードを上げると、大きな虎の前脚が出てきて、4本を一挙に戻すというおもちゃだ。

 4年生になって学校のプログラミングのクラブに入ると、一段と製作に力が入った。夏休みには、毎日のように作業をして「未来のランドセル」をつくった。忘れ物をしない方法はないかと考えてのことだったが、仕組みはユニクロで買い物をしたときに思いついた。「セルフレジでボックスの中に商品を入れたら、商品名と値段が表示された。これは応用できると思って、仕組みを調べた」

 さらに、ランドセルに小型パソコンを組み込み、曜日ごとに必要なものを登録できるようにした。入れ終わってから曜日ボタンを押すと、「理科が要らないです」「筆箱が入っていません」などと音声と画像で教えてくれる。昨年3月のくふう展では着眼点が評価された。「プログラミングや配線で苦労した。将来的に実用化されたらうれしい」と話す。

 お金を取り出そうとふたを開けると電気でしびれる貯金箱「ビリビリキンコ」をつくったのも一昨年の夏休み。昨年の夏休みには、消毒液として使える高濃度アルコールを酒からつくる「消毒液製造くん」を製作した。

 「お父さんに教えてもらいながら勉強してプログラミングし、できあがると達成感を感じられてうれしい」と話す。ワイシャツのアイロンがけで苦労しているお母さんを見て、次につくろうとしているのは自動アイロンだ。「かなり難しいだろうけど、お母さんを喜ばせたい」(三国治)