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 暮らしとつながりが深い海と魚について考える第39回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(朝日新聞社、朝日学生新聞社主催、日本水産協賛)で、大阪教育大付属天王寺小5年の佐々木琳史(りんと)さん(10)の絵本「海の生きのこり大作戦」が創作部門で最優秀賞の一つ、朝日学生新聞社賞を受賞した。

 最優秀賞の受賞は3年連続4度目の快挙だ。前回は有人潜水調査船「しんかい6500」と迷子になったイワシが遭遇する過程を、それぞれの目線から描いた絵本で海洋研究開発機構理事長賞を受けた。

 佐々木さんは「前年の出来が完璧だったので今回は少し不安だったけど受賞できてよかった」と喜んだ。

 今回の絵本は、穏やかな海で遊ぶ小さな魚たちが、突然現れた巨大なダイオウイカやカニ、ホホジロザメに立ち向かうストーリーだ。

 反時計回りに一斉に泳ぐことでイカの目を回したり、カニのはさみをじゃんけんのチョキに見立て、グーのように結集して勝利を収めたりする魚たちの作戦を鮮やかに描いた。

 登場する海の生き物たちはすべて、飾り付けなどに使われるモールで作った。主人公の魚たちは赤やピンク色のモールで、「カラフルで楽しい雰囲気」を出した。それぞれの魚が泳ぐ方向や大きさに細かい変化をつけ、現実感を追求した。

 一方、敵役のイカやカニ、サメは白いモールを油性ペンで黒く塗った。「黒のモールを買おうとしたけど、長さが短くて。結果的に黒く塗ることで迫力が出て、怖さが表現できた」と佐々木さんは笑う。

 海も単色ではなく、少しずつ色が違う青色の毛糸を1本ずつ並べ、濃淡を表現した。「実際の海も光の反射で色が変わったように見えるから」

 海と魚はもちろん、工作で何かを表現することが大好きだ。「大きさだったり、形だったり、自分なりにアイデアを考えられる楽しさがある」

 将来の夢は「しんかい6500」に乗って、深海に住む魚たちの標本を作ることだ。すでに次回作品の構想もある。「(6年になれば)受験勉強で忙しくなるので、今から制作に取りかかろうかな」。計画性もばっちりだ。(細見卓司)

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