ビシケク=石橋亮介
中央アジアのキルギスで10日に行われた大統領選で、サディル・ジャパロフ前首相(52)が当選を確実にした。大統領権限を大幅に強める憲法改正について是非を問う国民投票も賛成が多数を占めており、政変が相次いだ同国の立て直しがジャパロフ氏の主導で進むことになる。
選挙は前大統領の辞任を受けて実施され、11日朝までに中央選管が発表した暫定結果(開票率約98%)によると、ジャパロフ氏の得票率は約79%。同時に行われた国民投票では、大統領の権限強化に80%以上が賛成した。
ジャパロフ氏は10日夜、ビシケク市内で記者会見し、「過去の政権の過ちを繰り返さない」と語り、国の不安定化を招いた汚職の撲滅や経済の再建を宣言。6月までに改憲や議会の再選挙を終え、「2、3年のうちに危機から脱する」と主張した。ロシアについて「重要な戦略的パートナーだ」と述べ、関係を重視する考えも示した。
キルギスでは昨年10月、与党…
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朝日新聞国際報道部