SB元社員逮捕、5G情報漏洩か 楽天モバ「誠に遺憾」

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 携帯電話大手ソフトバンクの高速移動通信方式「5G」サービスに関する秘密情報を社外に持ち出したとして、警視庁は12日、元社員の合場邦章容疑者(45)=横浜市鶴見区仲通3丁目=を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で逮捕し、発表した。合場容疑者は技術職で、情報にアクセスする権限を持っていたという。漏出したとされる翌日にライバル社の楽天モバイルに転職しており、同庁が関連を調べている。

 捜査関係者によると、ソフトバンクから相談を受けた警視庁が昨年8月、楽天モバイルの関与の有無を調べるため、同社本社や合場容疑者の職場を捜索していた。押収したパソコンを分析するなどし、背景や情報の使途について調べているという。

 生活経済課によると、合場容疑者はソフトバンクでネットワーク構築を担っていた2019年12月31日、5Gを含む無線基地局の配置情報などを無断で社外に漏出した疑いがある。営業秘密だが、合場容疑者にはアクセス権限があり、パスワードを使って私用パソコンから同社のサーバーにアクセス。該当ファイルを自らが管理するメールアドレス宛てに送ったという。同課は合場容疑者の認否を明らかにしていない。

 ソフトバンクによると、合場容疑者は通信ネットワーク管理ができる「線路主任技術者」の国家資格保持者で、04年7月から19年12月31日まで同社に勤務し、20年1月1日付で楽天モバイルに転職した。退職後、合場容疑者のパソコンから情報を漏出された形跡を確認し、警視庁に相談した。ソフトバンクは今後、楽天モバイルに漏出情報の利用停止と廃棄を求める訴訟を検討する。合場容疑者にも損害賠償を求める方針という。

 一方、楽天モバイルは12日、山田善久社長名で「現時点までに従業員が前職で得た営業情報を弊社業務に利用した事実は確認されておりません。ご心配をおかけしていることは誠に遺憾です。捜査に全面的に協力するとともに、厳正に対処して参ります」などとするコメントを出した。

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