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 新型コロナウイルスの感染拡大で、首都圏に2度目の緊急事態宣言が出されて初の連休が明けた12日朝、東京都千代田区の丸の内のビジネス街では、まばらながらも、足早に職場に向かう通勤客の姿があった。

 「客入りは、緊急事態宣言以前の半分。3連休が明けて、さらに減っているかも」。東京駅地下街の飲食店で働く男性店員はそう話す。普段は午前7時の開店と同時にコーヒーを買い求める客が多いが、めっきり減ったという。「昨春の宣言時もそうだったが、東京駅付近にはテレワークしやすい職場が集まっているのかなと感じる」と話す。

 一方、急ぎ足で職場に向かっていたIT関連会社の営業職の男性(35)は「午後に2件、対面のアポを入れています」。政府や東京都は「出勤者の7割削減」を掲げるが、職場では在宅勤務する社員は3割ほどという。オンラインでは商談にならないことも多く、「東京駅の通勤風景は変わったが、テレワークが難しい職場も多いだろう。宣言期間中も当面は今の状態が続くと思う」と話す。

 3連休の人出に懸念を示す人もいた。杉並区に住む商社勤務の女性(45)は連休中、昼食を食べに家族と地元の街に出ると、どの飲食店も混雑していた。「密」になるのを避けて、ハンバーガーをテイクアウトして家で食べた。「『夜遅くの飲食を避けて』とのメッセージが、逆に『昼間なら大丈夫』と思わせてしまっているのではないか。皮肉なことですが」(軽部理人)