中国、コロナ感染増加の傾向 1千万都市で移動を制限

新型コロナウイルス

瀋陽=平井良和
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 中国本土新型コロナウイルスの感染確認が増加傾向になり、中国当局が規制や警戒を強めている。今年に入って約500人の感染が確認された河北省の省都・石家荘市は市民の市外への移動を禁止。遼寧省瀋陽市大連市など人口500万人を超える大都市を含め、各地で全住民のPCR検査が次々に実施されている。

 人口約1100万人の石家荘市では、2日に経路不明の感染者1人が確認された後、周囲のおよそ500人に拡大。6日から市民全員を対象とするPCR検査が始まった。感染者が出た村々が封鎖されて2万人以上の住民全員がホテルなどの隔離先に移されたほか、7日夜までに市外へ出る車の通行や鉄道への乗車が禁じられた。

 瀋陽市では昨年12月下旬に韓国から戻った女性の周囲で約40人の感染が確認され、約740万人の住民がそれぞれ2回以上のPCR検査を受けた。約80人の感染が確認された大連市も約640万人を検査。両市とも住民が市外へ出る場合には3日以内の陰性証明を示すよう義務づけた。

 黒竜江省のロシア国境のまちや北京市などでも数十人規模の市中感染が確認され、大規模なPCR検査が展開されている。ハルビン市は新たな感染者が確認されていないが、11日から市民に「必要が無ければ市外には出ず、市外から市内にも戻らないでほしい」との呼びかけを始めた。

 中国本土では昨年9~11月の3カ月の間に確認された感染者(無症状を含む)は500人に満たなかったが、12月以降は増加傾向になり、1月11日までで700人を超えている。

 中国政府は昨年末、国内企業が製造したワクチンの一般市民への使用を承認。全国民を対象にワクチン接種を無償で行う方針で、感染リスクが高いとみる物流や交通、市場関係者に優先的な接種を進めている。(瀋陽=平井良和)

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