退院半年、7割超に後遺症 武漢の患者、中国で研究結果

新型コロナウイルス

瀋陽=平井良和
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 新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国・武漢市の医師らでつくる研究チームが、拠点病院の患者約1700人の7割以上に退院から半年が経っても後遺症とみられる症状があったとの研究結果を英医学誌ランセット(電子版)に発表した。新型コロナをめぐっては、世界各地で後遺症が報告されている。

 発表は1月8日付。同市で最も早くから患者を受け入れた「金銀潭病院」の医師らが参加した研究チームは、昨年1~5月に退院した人を対象に、退院日からおよそ半年がたった時点で診察と身体検査、6分間の歩行テストを実施。結果が得られた約1700人のうち、何らかの症状があった人は76%に上った。

 最も多かったのは「倦怠(けんたい)感や筋力低下」(63%)で、「睡眠障害」(26%)が続いた。こうした傾向は「SARS(重症急性呼吸器症候群)患者の追跡調査と一致する」としている。「脱毛」(22%)「嗅覚(きゅうかく)異常」(11%)も比較的高い割合を示した。

 さらに約350人に肺機能の検査をしたところ、入院中に高機能機器による酸素吸入治療を受けた重症患者の56%は肺機能が低下していた。酸素吸入をしなかった人でも肺の機能低下は22%に上ったという。

 武漢市では昨年3月までの約3カ月の間に感染が拡大し、確認された発病者が約5万人、死者が3869人に上った。5月に住民全員のPCR検査が実施され、6月以降は無症状者も含めて新たな市中感染者は確認されていない。(瀋陽=平井良和)

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