若い頃からの子宮筋腫が大きくなった、経過観察でいい?

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【答える人】沢田守男さん 足立病院院長(京都市

 76歳の女性。若い頃から子宮筋腫があり、手術はしていません。検診では年々小さくなっていましたが、最近2年前より大きくなっており、肉腫の可能性もあると言われました。MRIや血液検査などをして経過観察となりましたが、不安です。(埼玉県・S)

 Q 子宮筋腫とは。

 A 子宮の大部分は、「平滑筋」という筋肉でできています。その一部が過度に増えてできる、良性のこぶです。ただし、できた場所や数によって、出血や、妊娠しづらくなるなどといった症状がでます。

 Q 治療法は。

 A 症状がなければ経過観察をします。症状がある場合、筋腫は女性ホルモンによって大きくなるので、ホルモン剤でその効果を抑え、閉経に近い状態にすることで小さくすることができます。ただ、完全になくすことはできません。小さくした後手術で取り除くこともあります。手術はほとんどの場合、内視鏡でできますが、筋腫の大きさや患者の体形などによって開腹手術の方がよいこともあります。

 Q 年齢を重ねるとどうなるのですか。

 A 閉経すると、基本的には大きくならず、縮小します。ただ、一部大きくなるものがあり、悪性腫瘍(しゅよう)の一種の肉腫が原因のこともあります。比較的珍しい病気ですが、閉経後などに急激に大きくなる場合に疑います。良性か悪性かの最終的な診断は、手術をした上で取り出した組織を調べなければできません。

 Q 手術は必要ですか。

 A 手術はリスクがゼロではなく、必要に応じてその要否を判断することになります。高齢であればなおさらです。エコーやMRIで、こぶの大きさ、出血や壊死の有無といったこぶの質を間接的に知ることができます。手術はこれに血液検査なども組み合わせ、定期的に観察することで、総合的に肉腫の可能性が高いかどうかを調べて判断します。

 Q 経過観察の頻度は。

 A 大きさの変化など経過次第です。定期的に見てもらうことが大切です。子宮筋腫のほかにも、卵巣や子宮にがんがないかも調べるため、年齢にかかわらず、女性は年に1度はかかりつけの産婦人科で検診を受けることをお勧めします。

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