元住友電気工業社長で、関西経済連合会会長を務めた川上哲郎(かわかみ・てつろう)さんが、9日、老衰で死去した。92歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男尚貴(なおたか)さん。後日、会社主催のお別れの会を開く予定。連絡先は同社秘書グループ(06・6220・4061)。

 1952年に東京商科大(現一橋大)を卒業し、住友電気工業に入社。82年6月に社長、91年6月に会長に就任した。関西経済界の論客としても知られ、政府税制調査会委員や財政制度審議会委員を務めた。

 94年5月には関経連会長に就任した。97年5月までの任期中、阪神大震災の復興支援や大阪でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)開催などに尽力した。関経連の松本正義会長(住友電工会長)は「阪神大震災など幾多の困難に直面しながらも、関西経済の発展を力強く牽引(けんいん)された」と惜しんだ。

 川上氏の関経連会長の就任をめぐっては、1代前の宇野収氏(東洋紡出身)が有力候補者だった関西電力の小林庄一郎・元社長(故人)ではなく、副会長の中で最年少だった川上氏を選んだことが波紋を呼んだ。関電やその他の一部企業から関経連への人材や資金の拠出が滞るなど、当時の関西財界にしこりを残した。