御殿場市が「一見さんお断り」の貼り紙配布 批判の声も

六分一真史
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 静岡県御殿場市が首都圏の緊急事態宣言を受け、飲食店向けに「一見(いちげん)さんお断り」の貼り紙を作成し、市内の事業者に配布した。これに対し、「差別ではないか」などの批判の声も出ており、若林洋平市長は「不快な思いをさせたのは申し訳ないが、市民を守るため」と理解を求めている。

 貼り紙は「店主・御殿場市」の連名の形になっている。このことをネットなどで知った首都圏に住む人らから、「差別」「一見さんという表現は不適切」といった声が、12日までに市のホームページに数十件寄せられているという。

 市では「一見さん」の表現について、感染者が出た場合に追跡できない事態を避けるために使ったと説明。「県内でも感染者が急増しており、首都圏客だけを指すのではない」としている。

 神奈川県に接し、東名高速で東京からも行きやすい御殿場市には大型アウトレット施設もあり、コロナ発生後は東京方面からの客の流入に神経をとがらせている。飲食店から「客を直接断りにくい」という要望が寄せられたのを受け、市では昨年8月にも同様の貼り紙を作成していた。(六分一真史)