中国の政治リーダーは習近平国家主席(共産党総書記)ですが、現在の任期は残り2年弱となっています。これまでのルールに従えば習氏は退任するタイミングとなりますが、まだその気配は見えてきません。習氏はいつまで最高指導者で在り続けるのでしょうか。そもそも習氏はどのような人物で、何をしようとしているのでしょうか。北京で政治取材を担当する中国総局の冨名腰隆記者に聞きました。
朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。主な内容は次の通りです。
・習政権の終わりは近いのか
・習氏はどのような政治リーダーか
・キーワードは「2035年」
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Q:今年、アメリカの大統領はバイデン氏に代わりますが、中国のトップは引き続き習近平氏ですね。
A:はい。中国の統治体制ですが、共産党総書記が中央軍事委員会主席と国家主席を兼ね、党・軍・国家の「3権」を握ることで最高指導者になる形が定着しています。
習氏は2012年秋に党総書記と中央軍事委員会主席に就き、さらに翌年春の全国人民代表大会(全人代)で国家主席に選ばれました。中国は5年ごとの党大会で指導部の人事を動かしており、現在の習氏は2期目の後半に来ています。
Q:とすると、終わりが近づいているのでしょうか。
A:党や軍のトップにはそもそも…
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朝日新聞国際報道部