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 岐阜県瑞浪市大湫町の樹齢約1300年の大杉が倒れてから11日で半年が経った。地域の代表者らでつくる団体「神明大杉再生検討会議」は昨年末に大杉の根元部分を立てて現地保存する意向を固めたほか、市文化財審議会も市天然記念物の指定を維持すると決定。大杉の一部が現地保存される可能性が高まってきた。

 高さ約40メートルの「大湫神明神社の大杉」(岐阜県天然記念物・瑞浪市天然記念物)は昨年7月に倒れた。道路にはみ出した幹を切り、現在、長さ20メートル程度になっている。

 地域のシンボルとして保存方法を模索してきた再生検討会議は昨年12月、大杉の根元から4、5メートルを立てた状態で保存する方針を決めた。残る部分は今後、地元の彫刻家・天野裕夫さんの作品作りなどに活用してもらうという。

 市文化財審議会も昨年12月、委員8人の全会一致で、大杉の市天然記念物の指定継続を決めた。審議会の会議録によると、「市が誇る文化財で、市民の共有財産ともいえる大杉を残すことは意味あることと考える」「大学の研究成果が出されれば、新たな価値づけを行うことも可能」などの意見が出たという。

 大湫町区長会長で、神明大杉再生検討会議の足立亘議長(68)は「文化財として大杉を恒久的に現地に残したい。みなさんの願いや思いを可能な限り実現させていく責任をひしひしと感じる」と話した。(戸村登)

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