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 JR東日本と首都圏の大手私鉄各社は13日、在来線の終電時刻を最大で約30分繰り上げると発表した。期間は20日から当面の間。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出た東京と埼玉、千葉、神奈川の4都県と国からの要請を受けた異例の措置となる。

 終電の繰り上げを実施するのは、JR東や、都営地下鉄を運営する東京都交通局、東京メトロ▽東急電鉄▽京急電鉄▽小田急電鉄▽西武鉄道▽東武鉄道▽京王電鉄▽京成電鉄▽相模鉄道――の首都圏の大手民鉄など。北総鉄道(千葉県鎌ケ谷市)や箱根登山鉄道(神奈川県小田原市)など各地の私鉄も終電を早める。

 JR東の場合、山手線▽京浜東北・根岸線▽総武線各駅停車▽中央線各駅停車▽中央線快速▽常磐線快速▽埼京・川越線▽東海道線▽横須賀線▽武蔵野線▽京葉線――の11路線が対象。繰り上げ幅は8~32分程度。運転を取りやめる深夜帯の列車本数は平日で42本、土曜休日で40本となる。

 大手私鉄の繰り上げ幅は、最大14~30分程度で、詳細は各社のウェブサイトに掲載される。JR線などでは、緊急事態宣言が続く間は終電の繰り上げが続く見通しだ。

 JR東や私鉄各社は今春のダイヤ改定で、終電時刻を最大で30分程度繰り上げる予定だが、国と4都県は深夜の人出を抑制するためなどとして、繰り上げの実施時期を前倒しするよう要請した。各社は、今回の繰り上げをダイヤ改定の前倒しという形では行わず、遅い時間まで走る列車を運休したり、回送運転にしたりして対応する。

 JR東の市川東太郎常務は取材に対し「なるべく速やかにという(4都県の)要望があり、ダイヤをあまり変更せず実務の作業を最小限にした」と説明する。

 ダイヤ改定で予定される終電繰り上げの主な目的は、感染防止対策ではなく、始発までの保守作業に必要な時間の確保だ。JR東によると、今回の繰り上げではこの時間が増えることはない。

 一方、終電繰り上げをめぐっては、もともと深夜帯の乗客数が少ないことから、鉄道関係者の間では「どれだけ感染拡大を防ぐ効果があるのか」と疑問視する声が強い。だが、「国や自治体の要請をむげにできない」(私鉄関係者)と実施に至った。

 数カ月前に内容が告知される通例のダイヤ改定とは状況が異なり、要請から約2週間という短期間で大幅な運休が実施されるのは、災害などを除けば例がないという。JR東の市川常務は「周知期間が1週間と非常に短くなり、おわび申し上げる」と話した。(一條優太)

【動画】首都圏各線 20日から終電繰り上げ=一條優太撮影

【終電を繰り上げる主な鉄道事業者と最大の繰り上げ幅(目安)、対象路線】

JR東日本  32分 山手線、京浜東北・根岸線、東海道線など11路線

東京メトロ  20分 全線

東京都交通局 23分 都営地下鉄全線、日暮里・舎人ライナー

東武鉄道   18分 スカイツリーライン、アーバンパークライン、東上線

西武鉄道   23分 池袋線、西武有楽町線、新宿線

京成電鉄   14分 京成線

京王電鉄   29分 京王線(競馬場線、動物園線を除く)、井の頭線

東急電鉄   28分 こどもの国線除く全線

京浜急行電鉄 30分 京急線、逗子線、久里浜線 ※土休日の繰り上げはなし

小田急電鉄  28分 小田急小田原線(新宿発午前0時半以降の列車の運転を取りやめ)

相模鉄道   18分 相鉄線、いずみ野線