「カジノ王」アデルソン氏死去 トランプ氏に大口献金

ワシントン=渡辺丘

 米ラスベガスの「カジノ王」の異名をとる世界有数の富豪で、トランプ米大統領の大口献金者で知られるシェルドン・アデルソン氏が11日、非ホジキンリンパ腫の合併症のため、死去した。87歳だった。同氏が会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるカジノ運営大手「ラスベガス・サンズ」が12日発表した。

 アデルソン氏は米東部ボストンのユダヤ人家庭に育ち、ラスベガスやマカオ、シンガポールなどにホテルやカジノを建設。米メディアによると、2018年の推定総資産は350億ドル(約3兆6千億円)を超えた。米政界に強い影響力を持ち、16年大統領選ではトランプ氏に2千万ドルを献金し、さらに大統領就任式でも500万ドルを負担した。

 イスラエルを支援するユダヤ系米国人の代表格で、イスラエルのネタニヤフ首相の強力な支持者でもあった。トランプ氏が大統領に就任した後も強い関係を持ち続け、在イスラエル米大使館のエルサレム移転など親イスラエルの重要政策に影響を与えたとされる。

 アデルソン氏が会長兼CEOを務めるラスベガス・サンズは横浜市が計画するカジノを含む統合型リゾート(IR)にも参入をめざしてきたが、20年5月、日本市場への参入を断念すると発表した。米調査報道専門ニュースサイト「プロパブリカ」は18年、安倍晋三首相(当時)が17年2月に訪米した際、トランプ氏が安倍氏に対し、同社の日本参入を働きかけたと報じた。(ワシントン=渡辺丘)