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 旭川医科大(北海道旭川市)は、同大の元教授が同大に在籍中、学会誌に投稿した自身の論文に、他の研究者の論文などで使われていた写真を許可を得ずに使っていたと発表した。同大は盗用と認定したが、すでに退職しており、処分は行わない。

 同大が8日、ホームページで調査結果を公表した。論文は2017年3月に学会誌に掲載。論文に使われた写真などの画像10枚は、他の研究者の論文やホームページ、ブログの記事などで使われていたもので、トリミングをしたり、画像中の文字を消去したりして、勝手に使ったという。出典も明記していなかった。同大の調査委員会に対し、元教授は「盗用する意図はなかった」などと説明しているという。

 また論文には、共著者として4人の同大教員の名前が書かれていたが、4人の承諾はなく、投稿も知らされていなかったという。

 文部科学省へ匿名の告発があり、昨年6月から同大が調査していた。調査時点で元教授は同大を退任していたため、処分はしない。吉田晃敏学長は「このような研究不正が発生したことは誠に遺憾。再発防止に全学をあげて取り組む」とのコメントを出した。(本田大次郎)