金与正氏「他人の祝賀行事に…」 談話報道で降格が判明

ソウル=神谷毅
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 北朝鮮の平壌で開かれていた朝鮮労働党の第8回党大会は12日、党中央委員会の活動総括に関する決定書が採択され、金正恩(キムジョンウン)総書記が閉会の辞を述べて閉会した。朝鮮中央通信が13日伝えた。

 正恩氏は閉会に先立つ演説で「全党員のあつい信任で党の最高指導職(総書記の地位)を授かった」とし、「党を代表した責任と使命感を深く自覚し、党大会が示した闘争綱領を実現するために全力を尽くす」と語った。「核戦争抑止力をさらに強化し、最強の軍事力を育てることに全てを尽くす」とも訴えた。

 正恩氏は閉会後、新たに選出された指導部のメンバーと、金日成(キムイルソン)主席と金正日(キムジョンイル)総書記の遺体が安置された錦繡山(クムスサン)太陽宮殿を訪れた。

 同通信によると、最高人民会議(国会)が17日から平壌で開かれる。会議では、今回の党大会で決まった人事や国家経済発展5カ年計画、予算などが議論され、法令として採択するものとみられる。

 同通信によると、金与正(キムヨジョン)党副部長は12日、「平壌で党大会の成功を祝うさまざまな行事が予定されている」との談話を発表した。そのうえで韓国の合同参謀本部が「北朝鮮が軍事パレードを行った」と公表したことに触れ、「他人の祝賀行事に軍事機関を前面に出し、敵対的な警戒心を示すのは南朝鮮(韓国)しかない」「全く理解できない奇怪な者たちだ」と強く批判した。

 この報道で、与正氏が党第1副部長から副部長に降格されたことが分かった。ただ、談話を出したことからも、他の幹部たちと違って公式の肩書とは関係なく活動していることを示している。(ソウル=神谷毅)