シルビアとともに消えた「コグレ」、元刑事が抱く疑問

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森岡航平
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 群馬県群馬町(現高崎市)で1998年、一家3人が殺害された事件は14日で発生から23年を迎える。現場から車とともに消え、発生直後から殺人容疑で指名手配されている小暮洋史容疑者(51)は、なぜ見つからないのか。県警の元捜査幹部を訪ねた。

元捜査幹部「思いつくことはみんな…」

 「寒い、大雪の夜だった。昨日のように覚えている」。70代の元捜査幹部は、そう切り出した。

 最初の通報があったのは1月14日午後10時40分ごろ。被害者夫婦の長女(43)からだった。この女性が午後9時ごろに帰宅した際、玄関で鉢合わせしたのが小暮容疑者だった。女性は背後から襲われて抵抗。興奮した様子の小暮容疑者を1時間以上なだめ、容疑者が立ち去った後に通報していた。この証言などから県警は翌15日、小暮容疑者の逮捕状を請求した。

 事件前、小暮容疑者は女性へのストーカー行為を繰り返していた。女性宅へ侵入して両親と祖母を殺害後、帰宅した女性を玄関付近で待ち伏せしていた、と県警はみている。小暮容疑者は「家族は薬で眠っている」などと言い残して、家を出て行ったという。

 逃走に使ったとみられる小暮容疑者の黒い日産シルビアの存在も明らかになっていた。当時の捜査本部には「容疑者が捕まるのは時間の問題だろう」という雰囲気もあったという。

群馬県警には、いまも毎年100件前後の情報が寄せられています。「過去の情報でもいいので、積極的に提供してほしい」と捜査幹部。情報は県警のフリーダイヤル(0120-547-590)へ。

 県警の調べでは、小暮容疑者の車は事件当日の14日深夜から翌日未明にかけて栃木県佐野市水戸市の国道50号周辺で、1週間後の21日には群馬県太田市埼玉県熊谷市付近でも確認された。2月4日には群馬県みどり市の国道50号に面した駐車場で目撃したという通報もあったという。

 元刑事によると、目撃情報が…

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