米山正寛
動物の壁画としては世界最古とみられる4万5500年前のイノシシの壁画が、インドネシアのスラウェシ島南部にある洞窟で見つかった。豪グリフィス大などのチームが13日、科学誌サイエンス・アドバンシスに発表した。
拡大する4万5500年前とみられるイノシシの壁画。人間の手も描かれている=研究チーム提供
スラウェシ島南部は4万年ほど前の洞窟壁画の発見が相次いでいる。チームは2017年と18年、赤っぽく彩色されたイノシシの壁画を一つの洞窟で少なくとも3匹、別の洞窟で1匹見つけた。いずれも体の長さは1メートル以上あり、この地域のイノシシの特徴である顔のイボも描かれていた。
ウラン系列法で年代を調べたところ、古い壁画は4万5500年前との結果が出た。近くの洞窟で約4万4千年前とされる人やイノシシ、水牛の壁画が19年に報告されているが、1千年以上古いとみられる。洞窟壁画はスペインの約6万5千年前のものが知られているが、チームは「動物を描いた絵としては、知られる限り最古だ」としている。
拡大するイノシシの壁画が見つかった洞窟。山裾に出入り口がある=インドネシア・スラウェシ島、研究チーム提供
論文はこちら(https:/…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:86文字/全文:483文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報