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 食品販売会社の社員を装い、食肉や海産物の販売会社から商品をだまし取ったとして、警視庁は13日までに、指定暴力団山口組系の組員2人を含む9人の男を詐欺容疑で逮捕した。うその取引を持ちかけて企業から商品を詐取する手口は「取り込み詐欺」と呼ばれ、被害が後を絶たないが、捜査関係者によると、組員の関与が明らかになるのは全国でもまれだという。同庁は換金して組織の資金にしたとみて調べる。

 捜査関係者への取材でわかった。9人の逮捕容疑は2018年3月、共謀し、「ケイズコーポレーション」という実体のない食品販売会社の社員を名乗って、福岡県の食肉会社や東京都の海産物販売会社に取引を持ちかけ、両社が扱う食肉と海産物(計約300万円相当)をだまし取ったというもの。事件前に小規模の取引をし、信用させたという。

 警視庁は商品を転売して換金したとみており、17年以降に全国で少なくとも食品販売会社約10社が被害に遭い、被害総額が約6千万円に及んだとみている。