44歳で出産 写真家・川内倫子さんが知った「明るさ」

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聞き手・松本紗知
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 日常の中の「光と影」「生と死」を捉えた写真で知られ、国際的に活躍する写真家の川内倫子さん(48)は、2016年に44歳で長女を産みました。初めての出産と育児を写真とともにつづったエッセー「そんなふう」(ナナロク社)と、娘や家族との日々にカメラを向けた写真集「as it is」(torch press)を昨年秋に出版した川内さんが、子どもを産み、育てるなかで訪れた変化を語ってくれました。

 ――02年に「写真界の芥川賞」といわれる木村伊兵衛写真賞を受賞し、国内外で多数の展覧会を開いてきました。20~30代の頃は「子どもがほしい」とは、あまり考えていなかったそうですね

 その余裕がなかった。「仕事で一人前にならないと」というのがあって、そっちのことばかり考えていました。30代後半になって、少し仕事が一段落したと思えたタイミングで、やっと結婚や子どものことを考えるようになりました。

重たい気持ち救った夫の言葉

 ――42歳のとき、同い年の夫と結婚し、不妊治療を始めました

 年齢的にもあまりチャンスはないとわかっていたので、すぐ夫に「病院に行こう」と言いました。半年で妊娠したのは、幸運だったと思います。ただ、超高齢出産だったので、無事に生まれてきてくれるか、ずっと不安はありました。

 ――公園を散歩しながら「もしものこと」をいろいろと話したとき、「夫の言葉で暗い気持ちに光が射(さ)した」と、エッセーに書いていました

 「出生前診断を受けるかどう…

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