長野市長が200人新年会 「飲食店やっていけるのか」
長野市の加藤久雄市長が、9日に同市内のホテルで200人規模で開かれた企業の新年会に出席していたことがわかった。加藤市長は13日の会見で「感染対策をしているところは積極的に出るようにしたいと考えている」と述べ、問題はないとの認識を示した。
加藤市長は親族が経営する企業の新年会に出席。公務ではなく、会食にも参加したという。会場の感染対策について「600人くらいが入る会場で、マスクを外すのは飲食の時だけだった。出入り口にはサーキュレーター(送風機)も置かれていた」と説明した。
政府の新型コロナ対策分科会は「5人以上の飲食では飛沫(ひまつ)が飛びやすくなる」と注意を呼びかけている。
この日の会見では「新年会や会食を自粛する企業もあり、市民が混乱する」との指摘があったが、加藤市長は「トップの方針があり会社のそれぞれで対応している」としたうえで、「本当にこのままで飲食店がやっていけるのか。感染防止対策と反対の面も考えなくてはいけない。家族との会食はぜひしていただきたい」と強調した。
ただ、県内では直近の1週間で計414人の感染が公表されている。家族間での感染者も増えており、13日に感染が公表された35人中11人が同居者からだった。県も新年会などでの感染拡大を防ぐため、普段一緒にいない人との会食や話などをする際は慎重に対応するよう注意を呼びかけている。(遠藤和希)
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