ドコモ口座被害のゆうちょ銀会見 社長と記者団の禅問答

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藤田知也
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 ゆうちょ銀行の池田憲人社長(73)は、同じ質問を繰り返されても答えようとしなかった。貯金の不正引き出しに利用された決済サービスとの口座連携を、13日から順次再開すると発表した記者会見でのことだ。「ドコモ口座」などの悪用と、それに伴う被害の放置が判明してから4カ月ほど。不祥事の検証は十分に進んだのか。

 池田社長は8日、オンラインで記者会見にのぞんだ。「メルペイ」「LINE Pay」との連携は13日に再開。「ドコモ口座」など8サービスとの連携は相手先の安全性も確認したうえで再開する、とした。

 これらとの口座連携では本人確認の手続きなどセキュリティーが甘く、多くの被害が昨年9月に表面化した。被害は今月7日時点で230件、合計5277万円だという。

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ゆうちょ銀行の看板

 被害は2017年夏から出ていたのに、セキュリティー対策も補償も遅かった。ゆうちょ銀の提携業者から「補償はできない」と言われた被害者までいた。一連の問題が昨秋に表面化しなければ、泣き寝入りを強いられていた恐れすらある。

 記者会見では、池田社長ら役員5人は報酬を一部返上し、担当執行役は厳重注意処分とすると公表した。「経営責任を明らかにするため」との説明だったが、社長ら経営陣の対応が遅れた理由は明確にならなかった。

 会見で記者は「池田社長はい…

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