西本ゆか
七代目中村芝翫さんを祖父、当代芝翫さんを父にもつ歌舞伎俳優、中村橋之助さん(25)。関西出身の母、三田寛子さんもかつて夢見たという「宝塚歌劇団」にはまり、情熱を捧げる「ヅカ男子」でもあります。あこがれのタカラジェンヌと共演するミュージカル「ポーの一族」で幕を開けた新春に、敬愛する歌舞伎と熱愛する宝塚、二つの世界に抱く思いを熱く語ってくれました。
拡大するミュージカル「ポーの一族」は26日まで大阪・梅田芸術劇場、2月3~17日は東京国際フォーラムで上演予定。1月16日と23日はライブ配信も。緊急事態宣言への対応に伴う一部公演の時間変更など、公演詳細はhttps://www.umegei.com/poenoichizoku/
――宝塚歌劇団にはまったきっかけは。
子ども時代は、母に連れられて行く宝塚歌劇が嫌いでした。帰りの車中で、母が運転しながら劇中のナンバーをひたすら歌い続けるんですよ。延々と聞かされるのが本当に嫌でした。
ところが2018年、タカラジェンヌになった幼なじみの誘いで月組の「エリザベート」を観劇し、一幕目からその独特な魅力に「わぁっ」てなりました。黄泉の帝王トートを演じた珠城(たまき)りょうさんと目があった瞬間、雷がどーんと落ちて。この気持ち、分析はできないです。僕は仕事でも何でも、はまるとそれしか見えなくなるタイプなので。
翌月に雪組の「ファントム」を見たら、ファントム役の望海風斗(のぞみふうと)さんとクリスティーヌ役の真彩(まあや)希帆(きほ)さんのカップルがステキすぎて、もう、3人とも「好き!」となって。帰り道で歌いたい母の気持ちも理解できるようになりました。でも好きなタカラジェンヌの話をすると、母は「私の好きだった誰それは」と昔の話でマウントをとってくるので、一緒に行こうとは思いませんけど。
――歌劇団には「卒業」がありますが、退団後は共演の機会もあるのでは。
僕の好きな3人は、今年みんな…
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